こんにちは。 最近技術広報ぽいことに関わり始めた @tan2 です。
さて、VOYAGE GROUPでは「技術力評価会」というチームを横断したエンジニアの能力評価を2011年から継続的に実施しています。合わせて、都度ふりかえりも行い改善も繰り返しています。
技術力評価会の取り組みのひとつとして、2017年からは通常の社内評価者2名に加え、社外の強いエンジニアを招聘し評価に加わっていただくというやり方に挑戦しています。 評価者を社外からも招聘する狙いとしては、以下のようなものがあります。
社内で人数が少ない技術領域では、評価者/被評価者の組み合わせのパターンが少ない。社外から識者を招聘することで、新しい視点や気づきが得られる機会を増やしたい。
技術力評価会を数年実施することで、社内での価値観が擦り合ってきた。それ自体は良いことだが、タコツボ化していくリスクもある。社外の目を入れることで、自分たちでは気づけないバイアスを知りたい。
今回は外部評価者のみなさまを交えて、技術力評価会のふりかえり & 打ち上げを実施したので、その様子をレポートします。
今回招聘した社外評価者のみなさま
- 中山 心太さん/tokoroten (株式会社NextInt代表) Twitter GitHub Medium
- 小林 篤さん/nekokak (株式会社ディー・エヌ・エー 常務執行役員 CTO) Twitter GitHub
- 星 北斗さん/kani_b (クックパッド株式会社) Twitter
- 松館 大輝さん/d_date (株式会社カンカク) Twitter
- 佐藤 鉄平さん/teppeis (サイボウズ株式会社) Twitter GitHub
- 小林 徹さん/koba04 (サイボウズ株式会社, 株式会社SmartHR) Twitter GitHub
- 新原 雅司さん/shin1x1 (1×1株式会社 代表取締役) Twitter GitHub
社外評価者とのふりかえりで出たKeep/Problemの一部
- Keep
- 事前資料や GitHub リポジトリなど情報が事前に公開されていて、最終成果だけでなく、その過程を見ることができたのは良かったです。
- 対象者以外の評価会にも参加出来たのはよかったです。人によって違うなぁという印象も受けたので
- Problem
- 外国人の方の評価は、日本語の問題なのか、アウトプット能力の問題なのかが分からなかった。
- 遠方からの参加だとホテルの手配などがあるので、早めにスケジュールが分かると嬉しかったです!
- 評価会のテンプレートがデータ分析者にはイマイチ感。試行錯誤の過程、意思決定のながれが表現できるテンプレートを用意したほうがよさそう
- 同じ技術横断で最新の技術や問題を共有できる場があるとよさそう
- プレゼンテーションの技術力がダイレクトに響くのは本質的ではなさそう
- Memo/雑感
- 外国人の方の評価は、外資企業で働く日本人or外国人を評価者に当てたほうがいいんじゃないのか?ネイティブじゃない企業で働くとはどういうことか、というのを語れる人を連れてきてほしい
- 棚上げ力大事。被評価者にとって良いなと思うことは伝えるようにしました。
- 32. 技術力評価会の現場(brtriver) | PHPの現場 で @brtriver さんと技術力評価会について話しました(宣伝)
Problemに対して今後どうしていくか
出たProblemに対して、早速こんなお話がされていました。
- テンプレートは最近新しく増やしたものの方が適切だったので、今後はそちらの利用を促していくことに。
- これをきっかけに、技術横断の取り組みとして、iOSの最新技術に関するSlackチャネルが作られ、勉強会が開催されるようになりました。
- プレゼンテーションのスキルについてはCTO @makoga が 過去にnoteに書いていました。このように考え、今後も改善していきます。
ふりかえりの様子
社外評価者の方と Podcast: ajito.fm でも語っています。興味のある方は是非聞いてみてください。
- nekokakさん ajitofm 53: 技術力評価会、エンジニアのキャリア、1on1、刺激と成長、研究への投資
- teppeisさん ajitofm 43: A Long Way to the Cloud Services
- tokorotenさん ajitofm 27: Technical Debt in Machine Learning
次に向けて
引き続き社外から評価者を招聘したいと考えています。我こそはという方は、是非 VOYAGE GROUP CTOの @makoga までお声がけください。