この記事はVOYAGE GROUP techlog / Advent Calendar 2016の記事として書いています。
こんにちは、@pro_shunsukeです。
VOYAGE GROUPはPHPカンファレンス2016にスポンサーとして協賛させていただきました。PHPカンファレンス2016に関してはこのブログの中で事前告知や発表のあとがき、また企業ブースを出して学んだことなどを記事として掲載しています。今回でPHPカンファレンス2016に関する記事は4つ目という事になります。
さて、上記の記事にも詳しく書かれているのですが、弊社ではスポンサーとしてプレゼン発表や企業ブースを出展させていただきました。どちらもとても多くの方に興味を持っていただきました。今回はその中でも特に興味を持っていただいた 企業ブースでの実コード公開 をした際の知見ついて書こうと思います。実コードを見せるに至った経緯や当日の反応、また全体を通しての反省点を記事として残していこうと思います。
なぜ実コードを見せる事になったのか?
カンファレンス当日は弊社の@dkkomaによる「老舗メディアが改善に取り組んでいる話」という発表が行われました。
17年間運営しているECナビというサービスについて、歴史を踏まえてどのように改善に取り組んできたのかについて発表しました。 しかしやはり発表だけではどうしても綺麗事のように聞こえてしまう部分があり、より具体的な取り組みが分からないのでは?という事になりました。そこで 実際に改善したコードの具体例を紹介 することで、見に来ていただいた人に1つ1つの地道な改善を実感していただきたいと思いました。
どのようなコードを選んだのか?
実際にプロダクトで使われているGithubの Pull Request(PR) を3つ選び、差分を見ていただきながら改善の様子を紹介したり、レビューの様子を紹介しました。3つのPRは、発表の中でもありましたKAIZEN会*1で出たコードを選びました。また、 ドメイン知識の必要のない外向けに分かりやすい内容のもの を選びました。
当日紹介した実コードの例
当日の反応
とても興味をもっていただいた人が多く、さまざまな反応をいただきました。
反応していただいた意見
以下のような意見を多くいただきました。
- 「分かる。大変だよね」
- 「どうやったらうちの組織でも改善出来る体制になるだろう?」
地道な改善作業に対する共感の声がありました。
また、改善するのは大切だけれどなかなか手が出せない、どうしたらそのような体制づくりが出来るだろう?という相談も多かったです。難しい相談ですが、1つは長くサービスを続けていく上では継続的な改善が必要だという事に対するプロデューサーの理解があった事が大きかったと思います。
どのような人に興味を持っていただいたか?
興味をもっていただいた人は30代, 40代くらいのベテラン感のある人が多く、若者にはあまり響かなかったようでした。やはり「改善」に焦点を当てていたこともあって、業界の経験が豊富な人により響いたようでした。
全体としての反省
基本的にはとてもよかったのですが、いくつか反省点もありました。
体制について
予想を上回る反応をいただいた事はとても嬉しい事でしたが、 当初想定していた体制では興味を持っていただいた人全員には説明しきれなかった という事がありました。
最初は説明者1人とモニター1台で望みましたが、徐々に来場者が多くなるに連れて説明が間に合わなくなりました。当日は臨時で説明者を増やし 3人体制 にしたことで、ピークのランチタイムにはちょうど良くなりました。
お客さんの要望について
例えば以下のような要望がありました。
- 「プロジェクト全体のディレクトリ構造はどうなっているの?」
当初はPRだけを見せるつもりでいたので、ディレクトリ構造までは見せることが出来ませんでした。しかし後になって考えてみたところ、ディレクトリ構造くらいなら見せても良かったのでは、ということになりました。 どこまでを見せてよく、どこまでは見せてはいけないのかは最初にバチッと決めておいた方がよかった です。
最後に
反省点はあったものの、当日は予想を上回る人に興味をもっていただきとても嬉しかったです!次回同じような機会がありましたらこの反省を活かして、より良いブースを出展出来たらと思っています。
また、発表やブースを見に来ていただいた方々に 少しでも改善の文化が伝わっていただけたら と思っています。
それでは明日の記事もお楽しみに!
*1:KAIZEN会についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。 ECナビ KAIZEN会を実施しました